大学を卒業して社会人になるときに、自分なりに自己啓発に必要だと思ったことが2つあった。
そのうちのひとつは、まだ稚拙な考えで、目先の能力開発だったのかなぁと思うが、キーボードのブラインドタッチだった。
まだワープロが出始めだったころで、パソコンはなかった。
しかしながら、これから、アナログからデジタルになるであろうことは頭の悪い私でもひしひしと感じたし、だからこそ、同期や年の近い先輩に負けないで仕事のできる男になろうとすると、キータッチが早く、書類作成のスピードでは誰にも負けないでいたい、と思ったものだ。
この件に関しては、親父に頼んで家にあったワードプロセッサをもらって、会社の寮に入寮するときに布団とわずかな本、そして、ワープロを持ちこんだのである。
入社前の春休みからブラインドタッチの本を買って練習、、入社後1、2ヶ月は会社から帰って毎日1時間は練習していた。
テンキーや数字までにマスターする以前に、なぜか中途半端にアルファベットを覚えた時点で満足(笑)
その影響でいまだに数字の入力は苦手であるww
そしてもうひとつは英語の習得だ。
仕事で英語を使う可能性が大きかったせいもあるが、何より私の祖父がとにかくこれからは国際化だ、英語もしくは中国語、またはその両方を習得するように、と言っていた。

私たちの一族で祖父は事業で成功し、裕福でカリスマ的な存在だったし、私も祖父のようになりたいと尊敬していたので、英語をマスターしようと思った。
大学卒業後、友人と卒業旅行に行って帰国するやいなや、私は英会話教室に申込み入学した。
2週間くらいの短期特訓コースであったが、この教室のおかげで日本語にはない発音と、ヒアリングに威力を発揮するリダクションの存在を知った。
案の定、会社に入るとすぐに英語を使う必要性があり、付け焼刃にしろ英会話教室に通っておいてよかったと思ったのを記憶している。
学校教育の英語は読み書きのみで、ヒアリングスピーキングについては学校教育以外で習得するしかないのが私たちが受けた英語教育であったし、まさか、大人になって英語が必要になるとか、話せるとどんなにいいことがあるか、考えもしなかった私は、学生時代にまったく英語を勉強していなかった。
もう少し真面目にしておけばよかったなぁ。
みんな英語は将来必要だし、習得しておくとよいよ、と教えてくれたが、それは勉強させようとする詭弁だと思っていたw
情けない^^;
ブラインドタッチも英語もその後の私の人生に大きな影響を及ぼすものであったので、社会人になるときにその必要性を感じ自己啓発できてよかったと思う。